教育特色

教科横断型授業

Cross-curricular

異なる教科を結びつけ、
多面的に学び、考える力を育成する

例えば地球温暖化の問題でも、環境学、社会学、生物学、宇宙物理学など、さまざまな面から考えていくことが必要となります。
同じように教科横断型授業は、一つのテーマを複数の教科から捉え、考察する学び。その一例をご紹介します。

コース紹介

古典×英語

『源氏物語』を英語に訳す際、「宮中」はどう表現する?

これから増えてくる海外からの観光客。もしそうした人たちから、日本の文化や古典文学について聞かれたら、どう答えればいいだろう? 日本古来の言葉づかいや独自の感覚、感性を、どのように翻訳すればうまく伝えられるだろう? 古典×英語のコラボレーション授業はそんな発想から始まりました。

英語の授業ではネイティブ教員と一緒に「源氏物語」を英語で読み解く学びを行います。 例えば「今は昔」を英訳すると。生徒からはonce upon a time と a long time ago の二通りの英文が出てきます。どちらも間違いではありません。それではどちらの方がより物語として適しているか? などと問いかけていくことで、英語の読解力を鍛えていきます。

古文単語は、そのままでは英語に訳しづらい場合があります。スマートな英文を練って、海外の人にスムーズに伝えるためには、作品の文化的背景を深く理解する必要があり、その必要性が積極的な学びにつながります。

理科×家庭

酵素のはたらきとは?身近な食材でその効能を調べてみよう

「酢豚になぜパイナップル?」 「生の果物を使ったらお菓子作りに失敗」そんな疑問や原因のカギは、プロテアーゼというタンパク質を分解する酵素。パイナップルとゼラチン、寒天で作ったゼリーで究明します。

生パイナップルを材料に、ゼラチンと寒天それぞれでゼリーを作る実験を行ったところ、動物性タンパク質を含むゼラチンのみがプロアテーゼと反応して固まりませんでした。こうした身近な食材を用いることで、生徒の理科への興味を高めています。

実験の経過や結果をタブレットで撮影して、レポートや復習用に記録します。 ほかにもバナナからDNAを抽出して観察、“鹸化”という化学反応を利用して石鹸を作るなど、さまざまな実験を通して科学を理解する力を育んでいきます。