今回の東京国立博物館研修を終えて取り組んだ作品は『寸松庵色紙』です。
「散らし書き」という日本独自の紙面構成を使った古典作品で、行を傾けたり余白を大胆にとったり等、文字を散らすように書くことからこの名がついています。この『寸松庵色紙』も約12㎝×13㎝の紙面という小さな空間に文字と余白を絶妙なバランスで配置し書き上げられたものとなっています。
研修後の授業では、墨流しなどの技法を使って料紙(仮名作品を書くときに用いる紙)を作り、その紙に博物館で鑑賞をした実物をもとに臨書をしました。
臨書での線の書き方や模様の入れ方、箔の置き方など各々の個性の光る作品に仕上がったと思います。
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